マスチゲン錠 Q&A

Q1:「鉄剤を服用しているときは、お茶やコーヒーを飲んではいけませんか?」
一般的にお茶やコーヒーに含まれるタンニンという成分が鉄の吸収を妨げるといわれていますが、通常の量1~2杯ではあまり神経質になる必要はありません番茶、ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶はタンニンが非常に少なくほとんど影響がないので、鉄剤服用時に飲んでも大丈夫です。どうしても気になる方は、鉄剤服用の前後30分はお茶やコーヒーを避けるといいでしょう
Q2:「鉄剤はなぜ食後に飲むのですか?」
空腹時に鉄を服用すると人によっては多少胃が重く感じることがあります。食後に服用すればこのような症状を減らすことができます鉄剤は食後に服用してください
Q3:「鉄剤を飲むと便が黒くなると聞いたことがありますが?」
便が黒くなるのは吸収されなかった鉄が排出されるためで心配ありませんはじめは鉄の吸収がよいため目立たなかったのが、鉄の補充が進むにつれて吸収率が低下し目立つようになる場合もあります。ただし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍による消化管の出血でも便が黒くなることがありますので、鉄剤服用以外の原因が考えられるときは鉄剤の服用を一時中止し、医師・薬剤師または登録販売者に相談しましょう。
Q4:「鉄剤はどのくらい続ければいいでしょうか?」
私たちの体では、鉄が足りなくなると肝臓やひ臓に貯えられていた貯蔵鉄(予備の鉄)が使われていきます。この貯蔵鉄がなくなると、徐々に血液中の鉄も減少し、だるさや疲れやすいなどの症状が現れ始めます。鉄剤を服用すると血液中の鉄の量は比較的すみやかに回復するため、2週間程度の服用でも自覚症状が改善されることがあります

しかし、短期間の服用では血液中の鉄は回復しても、貯蔵鉄はまだ補充されていないことがあります。貧血の程度や鉄欠乏の原因によって違いはあるものの、貯蔵鉄を補充するためには、6カ月から1年程度、鉄剤の服用を継続することが大切です症状が軽くなっても当面は鉄剤の服用を継続しましょう。なお、3週間ほど継続して服用したにもかかわらず症状が改善されないときは、貧血以外の原因も考えられますので、医師・薬剤師または登録販売者に相談しましょう
Q5:「妊娠中や授乳中に鉄剤を飲んでも大丈夫ですか?」
妊娠4週~15週は胎児に薬の影響が出やすい期間とされているので、鉄剤の服用にあたっても医師や薬剤師の先生に相談することが必要です。また、妊娠16週を過ぎてから出産までの間は、鉄剤を服用しても問題がないとされています授乳中は、鉄剤を服用してもまったく問題ありません。鉄を母乳から補給する赤ちゃんのためにも、十分な鉄を摂りましょう。
Q6:「子ども用はありますか?」
8~14歳のお子様向けのマスチゲン錠を2016年9月に新発売しました。
Q7:「医薬品とサプリメントは何が違うのですか?」
医薬品は、疾病に対する有効性が国に認可され、その効能をきちんと表記できるものを指します。また、製造にあたって、原料から製造工程までより厳しい基準をクリアする必要があります。一方、サプリメントは、日常の食事などで不足しがちな栄養成分を補充する「食品」のひとつです。あくまでも健康維持を目的に作られたもので、直接的に疾病治療における有効性が検討されていないため効能を表記することができません。

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