日本臓器製薬株式会社（本社：大阪市中央区、代表取締役社長：小西龍作）は、平成19年3月より建設をすすめておりました製剤研究所棟（所在地：兵庫県小野市）が竣工し、4月18日（金）に竣工式を執り行いましたのでお知らせします。

　製剤研究所は、小野緑園工場（所在地：兵庫県小野市）の管理棟内に平成8年11月に創設されましたが（当時名称：技術研究所）、開発テーマの増加や研究のスピードアップに対応するには現有の施設・設備では手狭になったため、独立した研究所として機能を移管する計画のもとに、小野緑園工場敷地内に新棟（地上4階地下１階）の建設をすすめておりました。

　この度の竣工後は現在の施設を順次移転させるとともに、新規に研究機器を導入し、7月には稼動を開始する予定です。

　同研究所では、主として医療用医薬品の製品化の研究を行っております。研究開発段階で集積された医薬品原料の有効性、安全性及び品質に関するデータを基礎に、錠剤、カプセルなどの剤型を選択し、十分な薬効が得られるように製剤設計を行います。この結果をもとに「治験薬GMP」を遵守して、臨床試験用の治験薬を製造します。最終段階では、工場と連携してスケールアップなど実生産をも考慮した製造方法を確立します。さらに、安定性を考慮した包装や容器の設計、あるいは製剤学的な技術によって、速溶性や徐放性を高めたり、標的臓器への薬物の運搬を図るなど、医薬品の有効性と安全性をさらに高める研究も行います。

　製剤研究所棟の特徴としましては、内服固形剤を中心にあらゆる剤型が検討できる設備を保有し、将来の改築や増築が可能な構造にしております。また、研究員の作業安全性と周辺環境に配慮した施設になっております。

製剤研究所棟の概要は次の通りです。

製剤研究所棟　概要

所 在 地 ：　　　　兵庫県小野市古川町南山1093番地（小野緑園工場敷地内）

設計監理：　　　　㈱安井建築設計事務所

施　　　工：　　　　㈱竹中工務店

規　　　模：　　　　鉄筋コンクリート造　地上4階地下1階

敷地面積：　　　　62,117.96㎡　（小野緑園工場敷地面積）

敷地面積：　　　　1,657.85㎡

延床面積：　　　　6,135.18㎡

工　　　期：　　　　平成19年3月6日　～　平成20年3月31日